コラム

【コラム】2020年度版CDP質問書の最新動向・ポイント解説とスケジュール

日本では、翻訳版が出るのが少し先ですが、実はもうすでに2020年版の質問書が英語版で出ています。

2019年版から2020年版ではどのような改定があったのか気になるところだと思いますので、概要を解説いたします。

 

■質問数は112へ

 

今回の質問書では、80%がマイナーチェンジあるいは現状のままとなっています。残りの20%である4つの新しい質問と19の改定された質問については、繰り返されるデータ要求を削除し、簡素化し、明確にするためと質問書全体の経路と整合性を改善したということで、より回答しやすくなっているのではないでしょうか。トータルでは112の質問で、2問減ったということです。

 

■リスクと機会で分かりやすく明確に

 

特に今回の改定でのポイントとなるのが、「C2 リスクと機会」の「C2.2 リスク管理プロセスについて」の質問です。2019年版では、4つの質問(C2.2a~C2.2d)に分かれていたものをC2.2 に凝縮して、バリューチェーン上の上流、下流も含めたリスク管理をどのレベル(企業活動全体を包括するor気候変動リスクに特化)でどれくらいの頻度とスパンで行っているかを一気通貫で回答できるようになっているようです。

注釈)下の赤枠内が2019年版での質問

 

また、C2.2 のリスク管理についての質問の後に続く、特定したリスクについてより詳細に回答するセクションでは、TCFD推奨の移行リスクと物理リスクの内訳分類までドロップダウンで選べるようになっているので、この点はより回答しやすくなるのではないでしょうか。

 

■セクター別の追加質問について

 

もうひとつ2020年版で新しくなったのは、セクター別追加質問です。不動産、建設、資本財、金融サービスエリアにおいて新しく質問が追加されました。これでTCFDで挙げられている気候変動に影響を与える主要セクターをすべてカバーすることができたということで、より汎用性高い質問書となったといえるのではないでしょうか。追加の質問数は下記の通りです。
・不動産 +12問
・建設  +10問
・資本財 +8問
・金融  +4問

 

 

■今年のCDP回答スケジュール

 

今年の回答スケジュールは下記の通りです。それぞれのタイミングで最新情報をアップデートしていきます。

2019年12月中旬    CDPのウェブサイト上に2020年度質問書・ガイダンス(英語)掲載
2020年3月9日週      CDP投資家要請質問書への回答要請レターを対象企業宛に送付

           (気候変動・水セキュリティ・フォレストの質問書)

2020年3月下旬              CDPのウェブサイト上に回答評価手法(英語)を公開予定
2020年4月13日週             2020年質問書のオンライン回答システム(ORS)開設
2020年7月29日                 2020年投資家要請質問書・サプライチェーン質問書の

            回答提出期限(ORSを通じて回答を提出)

2020年12月末       2020スコア(評価)と回答内容一般公開